ぜったい日焼けしたくないならやっぱりアネッサですよね!
「でもアネッサって少し粉っぽいし、なにより高い。」
「アリ―も悪くないけど本音はもっと安くすませたい。」
「ビオレくらいなら手が出るけど、ちゃんと日に焼けないのかな?」
多くの人がこういった迷いを一度は経験しているのではないでしょうか。
でも資生堂アネッサ、高いだけあってちゃんと高度な技術が使われているんです。
それがアネッサのもつアクアブースターEX技術。
これは
汗や水に触れるとUVブロック膜が均一になり、強くなる『アクアブースター技術』
と
独自粉末配合で指すべりがよくなり、UVブロック膜が取れにくくなる『耐こすれ機能』
の組み合わせです。
「濡れたのに強くなるなんてほんと?」
「こすれに強くなるってどうやるの?」
そんな疑問にお答えすべく、
今回1点目は、アネッサ『アクアブースターEX技術』のエビデンスについて解説します!
そして冒頭ででてきたビオレUV、
安いけどすごい技術が使われています。
ミクロの塗りムラまでふせぐ『ミクロディフェンス処方』
0.1mmや0.01mmの塗りムラなんて気にした事ありますか??
このすさまじいまでの花王のこだわり。
今回2点目はビオレUVの『ミクロディフェンス処方』エビデンスについて解説します!
これらの技術が使われたオススメの2品と特長を先にお示しします!
「アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク」と 「ビオレUV アスリズム スキンプロテクトエッセンス」の特徴
アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク
・とにかく落ちない
・焼かないためならお金を惜しまない
・サラッとする
・UV吸収剤が苦手めな方
ビオレUV アスリズム スキンプロテクトエッセンス
・ふだん使いなら十分おちない
・うるおい感が欲しい方むけ
・日焼け止めにそこまでお金は出したくない
・UV吸収剤とかぜんぜん大丈夫なかた
アネッサが落ちにくいエビデンス解説
まずは資生堂HPより『アクアブースターEX技術』についてご紹介します。

「アクアブースター技術EX」はどうやら、
「アクアブースター技術」と「耐こすれ機能」から成り立っていますね。
汗や水に触れるとUVブロック膜が均一になり、強くなる『アクアブースター技術』
と
独自粉末配合で指すべりがよくなり、UVブロック膜が取れにくくなる『耐こすれ機能』
(「耐こすれ機能」の渋い名前ってなんとかならなかったんですかね(笑) 「アンチ・フリクション機能」みたいに)
ということで、
「アクアブースター機能」と「耐こすれ機能」のそれぞれについて解説していきます。
アクアブースター技術①
アクアブースタ技術ーのすごい点の1つとして、
「汗や水に触れるとUVブロック膜が均一になる」点があります。
化粧品科学の論文誌FRAGRANCE JOURNALの2017/5月号から引用です。
まず「汗や水に触れるとUVブロック膜が均一になり」
の部分です。
下の図は肌のキメを模したプレートに日焼け止めを塗って、
水に浸ける(水浸漬)前後の顕微鏡写真です。
日焼け止めの部分が白く光って見られます。

ここでダメな処方の日焼け止めだと、
b⇒e や、c⇒f のように、水に浸けると日焼け止めが落ちてしまいます。
しかし今回の商品に使われている技術を使うと、
水に浸けるとa⇒dのように日焼け止めが落ちるどころか綺麗に塗りなおされます
これけっこうすごくないですか?
でもよく見ると、きれいには塗られてるけど、
微妙に薄くなってない?ちゃんとSPFでてる?って思う方もいらっしゃるかもしれません。
良い勘しています。
でも大丈夫です。
水にぬれるとむしろSPFが上がります
アクアブースター技術②
アクアブースター技術は、汗や水に触れるとUVブロック膜が均一になり、
さらに強くなります。
ややこしいのですが、アクアブースター技術は汗や水に触れるとUVブロック膜が「均一になり」そして「強く」なります。
ここでは「強く」なるところの解説です!

表の見方としては、
縦軸がSPFで、
左の棒グラフが水に浸ける前のSPFで、
右の棒グラフは水に浸けたあとのSPFです。
実験の都合上、商品と同じSPF50には設定していないようですが、
なんと水に浸けるとSPFが10%アップしています。
不思議ですね~
このメカニズム、意外なことに古き良き洗浄成分である「石けん」が用いられています。
いわゆる合成界面活性剤でなく、1000年以上前から使われている石けんです。
この石けんですが、脂肪酸カリウム、もしくは脂肪酸ナトリウムという成分でできています。
これらは水や汗に触れると、その中の金属イオンと反応して金属石けんというものを作ります。
また、この金属石けんは肌や髪に吸着しやすく、
石けん系のボディーソープで身体を洗ったあとのキュッとした感じは、
この金属石けんが肌に吸着することによるものです。
今回資生堂のアネッサでは、この金属石けんをあえて作って肌に吸着させることによって、
日焼け止めを落ちにくくする、というメカニズムでウォータープルーフ性を上げているというものになります。
さて次、耐こすれ機能についてです。
『耐こすれ機能』
『耐こすれ機能』とは、
独自粉末配合で指すべりが良くなり、
UVブロック膜が取れにくくなる機能だそうです!
資生堂の特許を参考に解説です。
特許に記載の「基剤中に含まれる粉末の二次付着を防止し得る」という機能を持たせるための成分が
「ジステアルジモニウムヘクトライト」という成分です。
これは「ヘクトライト」という鉱物をベースにした原料です。
ヘクトライトとジステアルジモニウムクロリドという界面活性剤が複合体を形成したものです。
これを良い感じの量つかうと、サラサラした使用感になるそうです。
なんか細かい砂が肌につくとサラサラになる感じ、あれです!。
そんな感じで肌へかかる摩擦を下げて日焼けどめを落ちにくくしくしている、
のではないかと考えられます!
このサラサラした使用感はメタクリル酸メチルクロスポリマーと、シリカ、
これらの効果でサラサラ感が上がっていることも考えられます。
ジステアルジモニウムヘクトライトはさらに撥水性も上がるそうなので、
このジステアルジモニウムヘクトライトでウォータープルーフ性も上がっていると考えられます。
以上の「石けん⇒金属石けん」による吸着力アップと、
ジステアルジモニウムヘクトライトによるサラサラ感アップが
以下のアクアブースターEX技術の正体です!

さて、次はビオレUVのミクロディフェンス処方についての解説です!
ビオレUVが落ちにくいエビデンス解説
図解ミクロディフェンス処方
こちらはすでに花王のHPにめっちゃ分かりやすい図があります(笑)

これは何がすごいって、
日やけ止め剤を肌のミクロンレベル* の隙間までムラなく塗ることが可能となりました。
* 1から数百ミクロンのレベル。
というのがすごいところです。
0.1mm以下の塗りムラって気にしたことありますか?
そこまでこだわるってすごいですよね!
でもこれが「ちゃんと日焼け止め塗りなおしてるのにどうして焼けるの??」
という現象の正体だったのではないでしょうか。
技術的には、要は大きな日焼け止め成分の粒子の隙間を、
さらに小さな日焼け止め成分の粒子で埋めてやろう!というやり方ですね。
しかし、言うは易し行うは難し、だったと思います。
そしてその微粒子、小さいだけではないんです。
個体脂(個体の油)でできているので、
(厳密にはここに記載のように固体の乳化剤ですね)
この微粒子は水でも落ちにくいんです!
花王の特許から解説します。
ミクロディフェンス処方 特許解説

表の見方としては、
上部に書いてある「実施例」というのが製品にも使われるような良い感じの処方です。
それに対して「比較例」というのがダメな処方です。
そして下の方の評価結果についてです。
「塗膜の均一性」の数字は小さい方が綺麗に日焼け止め成分が塗られている状態です。
「耐水性」は高い方が耐水性が良いということになります。日焼け止めを塗ったプレートを、30℃の水に20分ひたしてます。
「負担感のなさ」は、日焼け止め成分が多いと肌が敏感な方にとって肌に負担がかかる指標となるものです。
Aが負担が少なくて、Eに近づいていくにしたがって負担感が減ります。
先ほど触れた耐水性についてまず見てみると、
実施例はほとんど30℃の水に20分ひたしても7~8割も日焼け止めが落ちずに残っています。
また実施例は均一性・負担感ふくめた全ての項目で高い水準を保っていることが分かります。
耐水性だけみると比較例にも良いものはありますが、
これらは日焼け止め成分が多いため、負担感が強いものになっています。
日焼け止め使って肌が荒れたら元も子もないですもんね。
負担感は少ない方が良いですよね。
原料の処方%予想!
今回わりとしっかり特許を読んでみて、
特許から処方量が予想できそうだったので原料の処方量を予想してみました!
もちろんあってるわけないですがw参考までにご覧ください。
アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク
アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルクの原料の処方%予想です!
水(36%)
ジメチコン(シリコーン 感触向上剤) (14%)
酸化亜鉛(UVA 紫外線散乱剤) (11%)
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(UVB 紫外線吸収剤) (8%)
シクロペンタシロキサン(揮発性シリコーン) (7%)
タルク(鉱物由来 感触向上剤)(6%)
メタクリル酸メチルクロスポリマー(感触向上剤) (5%)
エタノール (4%)
セバシン酸ジイソプロピル(保湿剤・溶剤) (3%)
イソドデカン(保湿剤・溶剤) (3%)
オクトクリレン(UVB 紫外線吸収剤) (2%)
(以下1%以下)
PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル
コーンスターチ
サリチル酸エチルヘキシルジエチル
アミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
酸化チタン
PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコングリセリン
ミリスチン酸イソプロピル
トリ酢酸テトラステアリン酸
スクロース
シリカ
ポリシリコーン-15
トリメチルシロキシケイ酸
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
塩化Na
PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル
グリチルリチン酸2K
チャエキス
トルメンチラ根エキス
アセチルヒアルロン酸Na
水溶性コラーゲン
PPG-17
パルミチン酸デキストリン
イソステアリン酸
トリエトキシカプリリルシラン
ジステアルジモニウムヘクトライト
水酸化Al
ステアリン酸
PEG-6
BHT
トコフェロール
EDTA-3Na
BG
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
ピロ亜硫酸Na
ジステアリルジモニウムクロリド
エーデルワイスエキス
フェノキシエタノール
香料
アネッサのサラっとした使用感は6%は入っているであろう「タルク」と、
5%くらいであろう「メタクリル酸メチルクロスポリマー」プラスチックビーズの力だと考えられますね。
気にする方もいるであろう紫外線防御剤の量についてですが、
紫外線吸収散乱剤(酸化亜鉛)は11%、
紫外線吸収剤(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン)は10%程度ですね。
他にも紫外線防御剤は入ってますがどれも微量だと思われます。
保湿剤(セバシン酸ジイソプロピル、イソドデカン)も6%程度とけっこう入ってますね。普通の乳液くらい。
ビオレUV アスリズム スキンプロテクトエッセンス
ビオレUV アスリズム スキンプロテクトエッセンス原料の処方%予想です!
水+エタノール(75%)
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(UVB 紫外線吸収剤)(13%)
エチルヘキシルトリアゾン(UVB 紫外線吸収剤)(3%)
パルミチン酸イソプロピル(保湿剤)(3%)
(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマー(感触向上剤)(3%)
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(UVA 紫外線吸収剤)(2%)
(以下1%以下)
水添ポリイソブテン
アクリレーツコポリマーNa
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
パルミチン酸デキストリン
BG
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
安息香酸アルキル(C12-15)
グリセリン
プロパンジオール
水酸化K
ベヘン酸グリセリル
ヒドロキシエチルセルロース
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
プルラン
セタノール
ジステアリン酸ソルビタン
ステアロイルグルタミン酸
アルギニン
EDTA-2Na
BHT
ローヤルゼリーエキス
ヒアルロン酸Na
フェノキシエタノール
香料
さて、気にする方もいるであろう紫外線防御剤の量についてですが、
紫外線吸収剤(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、エチルヘキシルトリアゾン)が18%ですね。
紫外線散乱剤は使っていないようなので、白浮きはしないと思います。
ちなみに肝となる水分量ですが実測値です。
化粧品の分析で水分量って分かったらすごく面白い!となんとなく思って、
馬鹿なので2万円する水分計を自腹で買いました(笑)
いろいろな解析に使えるかと。
中古で2万円くらいですけどね。定価は14万円です。
最後、おさらいですっ!
おすすめ商品のポイントのおさらいと補足
アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク
・とにかく落ちない
・焼かないためならお金を惜しまない
・サラッとする
・UV吸収剤が苦手めな方
ビオレUV アスリズム スキンプロテクトエッセンス
・ふだん使いなら十分おちない
・うるおい感が欲しい方むけ
・日焼け止めにそこまでお金は出したくない
・UV吸収剤とかぜんぜん大丈夫なかた
補足
ビオレの方はでもふだん使いは十分いけると考えます。
濡れても落ちないタフブースTechは正直解説し切れなかったのですが、
化粧品犬様曰く 「耐水性を損ないそうな、親水性の成分が注意深く処方から外されている」そうなのです。
なのでビオレUVの中でもあえてアスリズムをオススメさせていただいております。
結構ウォータープルーフ性も期待できると思います。
あとぶっちゃけると今回のエビデンス解説のアイデアは化粧品犬様のブログに端を発しています(笑)
でも半分以上はオリジナルの視点を入れているので許されるんじゃないかと…(誰に)
以上でございました!
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